七味唐辛子は七味じゃなかった?!栄養や健康効果もご紹介します!
そばやうどん、煮込みや豚汁など和食にちょっとした
パンチを加える役目のある七味唐辛子ですが
皆さんは七味唐辛子の七味を全部言えますか?
七味唐辛子は辛さや風味を楽しむだけではなく
栄養価もあってダイエット効果もあるとも言われていますよね。
そんな七味唐辛子ですが、実は七味じゃないって知っていましたか?
意外に面白い、七味唐辛子の謎と栄養や健康効果について調べてみました!
七味唐辛子の由来
七味唐辛子が世の中に出回るようになったのは
江戸時代初期にからしや中島徳右衛門という人が
江戸で売り出したのが始まりと言われているようです。
中島徳右衛門はもともと漢方薬の研究をしていたため
漢方薬をヒントにして七味唐辛子を作り出したとも言われています。
なぜ七味なのか?というのは諸説ありますが、
日本人は七不思議、七転び八起き、七福神、春の七草
といった七にまつわる言葉を好む傾向にあるためという説もあるようです。
七味ではなかった
七味唐辛子には決まった七味というものは存在しません。
唐辛子に山椒や胡麻などを混ぜ合わせて作られます。
スーパーなど売られているものは、決まった原料を既に調合してあるものですが、
元々はそれぞれの原料をお客さんの好みに合わせて
目の前で調合して作られるものだったんですね。
山椒が苦手な人は海苔を混ぜてもらったり
自分好みのカスタマイズが出来たんですね。
今でも唐辛子専門店では好みで調合してくれるところもあるので
機会があったら自分好みの七味唐辛子を作ってみるのも楽しいですよね!
七味の原料と特徴はというと、
・唐辛子(とうがらし)
カプサイシンという辛味成分を含み、脂肪燃焼や血行促進効果があり
ダイエットにも効果的とされています。
・山椒(さんしょう)
サンショオールという辛味成分を含み、消化不良改善や
腸の働きを良くするなど胃腸に良いとされています。
・胡麻(ごま)
動脈硬化を引き起こす悪玉コレステロールを抑え
抗酸化作用により肝機能を高める効果があるとされています。
・芥子(けしの実)
あんぱんにものっている芥子の実はカルシウムを多く含んでいます。
・陳皮(ちんぴ)
みかんの皮を乾燥させたもので、血流を良くし体を温める効果があります。
またリモネンという香り成分も含み、リラックス効果もあるとされています。
・麻の実(あさのみ)
人の体に不可欠と言われている必須アミノ酸9種類を全て含んでいて
栄養価が高く非常に優れた植物と言われています。
・生姜(しょうが)
ショウガオールやジンゲロールといった成分が
冷え性や胃腸の働きを良くするとされています。
・紫蘇(しそ)
βカロテンという成分が免疫力を高める効果があり、
αリノレン酸やルテオリンはアレルギーや
アトピーの症状を軽減すると言われています。
・海苔(のり)
ビタミンCやタウリンが含まれ、生活習慣病の改善や
美肌効果にも良いとされています。
ここに挙げたのは代表的な原料ですが、この中からブレンドして
お店ごとに特徴を生かした七味唐辛子が作られるんですね!
まとめ
漢方薬の研究をしていただけあって、
体に良いとされる成分が七味唐辛子にはたくさん入っているんですね。
ちなみに一味唐辛子はとうがらしのみで作られたもので、
七味唐辛子と比べると同量使った場合、当然辛さが強調されます。
風味を楽しむというよりはちょっと辛さを加えたい時に
用いられるのが一般的なようですね。
辛さだけではなく、意外と栄養価も高かった七味唐辛子、
皆さんもくれぐれもかけ過ぎには注意して風味をお楽しみください。
少しはお役に立ちましたでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました。