餃子や野菜炒め、レバニラなど中華料理で登場する機会の多いニラですが、
胃炎や胃潰瘍、胃がんといった胃に関係する病気の
原因にもなると言われているピロリ菌を抑制してくれる
効果があるそうなんです。
そんなピロリ菌の正体とニラの関係を調べてみました。
ピロリ菌をニラが撃退してくれるというのは
実際、本当なのでしょうか?
ピロリ菌って何?
ピロリ菌は正式名称ヘリコバクター・ピロリという
新型ヘリコプターのようなちょっとかっこいい名前をしています。
そうなんです、ヘリコバクターのヘリコは
ヘリコプターのヘリコ同様、「らせん」を意味します。
バクターは「バクテリア」細菌のことですね。
ピロリは胃の一番奥の出口部分を幽門部というそうなのですが
その幽門部を表す「ピロルス」からきています。
幽門部に生息していらせん状の細菌のことを略してピロリ菌と呼んでいます。
感染経路はというとまだまだ謎が多いようですが、
経口感染が主な経路と考えられているようです。
免疫機能が十分ではない幼児期に母親からの口移しなどが
原因の一つと考えられているようです。
ピロリ菌は陰性・陽性があり陽性の場合は
胃がんになるリスクも高まるようなので気になりますね。
ではニラにピロリ菌を撃退する力があるというのは
本当なのでしょうか?
ピロリ菌とニラめっこ
ニラにはネギやニンニクにも含まれるアリシン(硫化アリル)という
成分があり、このアリシンがビタミンB1の吸収を促し
疲労回復やスタミナ増強効果があるとされています。
アリシンはメチインとアリインという成分で構成されていて
ニラの香りの成分は85%をメチインが占めるそうです。
このメチインが変化してできるS-メチルメタンチオスルフィネート
という成分に殺菌効果があり、ピロリ菌を抑制できるそうです。
ピロリ菌にニラから抽出した液体を加えると
その濃度が濃いほどピロリ菌が減少、死滅するといった研究結果があるそうです。
平成24年科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書
課題番号:21780128より
ニラがピロリ菌に効果があるのは本当のようですね。
ただし、ニラを食べていれば健康でいられるかというと
やはりそれだけで病気を予防するのは難しいことだと思います。
ピロリ菌検査は自治体によっては対象年齢であれば
無料で行ってくれるところもありますので
確認してみてはいかがでしょうか?
少しはお役に立ちましたでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました。